ロマン・ロランと生きる

フランスの作家ロマン・ロラン(1866~1944)に関する情報を発信するブログです。戦中・戦後の混乱期に幼年時代を過ごした人々の間では、ロランは必読書だったそうです。人生の師と仰ぐ人も少なくありません。現代の若者にはあまり読まれていないようですが、ロランと同じ精神の家系に属している人は少なからずいるはず。本ブログがロランの精神的兄弟たちを結び付ける場になれば幸いです。

2016-01-01から1年間の記事一覧

ロラン生誕150周年記念事業

ロマン・ロラン研究所(京都市左京区)は、ロマン・ロラン生誕150周年記念事業の内容をまとめた。 記念朗読会 読み聴かせる『ジャン・クリストフ物語』 朗読家 村田まち子と会員たち 下郡由 山本和枝 中田裕子 西尾順子 宮本ヱイ子 日時 2016年10月…

ロマン・ロラン研究所が「ユニテ」43号を発行

ロマン・ロラン研究所(京都市左京区)は、会報誌「ユニテ」43号を発行した。京都大学・曽我部真裕教授による講演「戦後七〇年と憲法九条の意義」、甲南大学のディディエ・シッシュ教授による「『ヴェズレー日記(一九三八―一九四四)』をめぐる考察」のほ…

『ピエールとリュース』の感想文コンクール 原稿募集中

「魂に背く出版はしない」を社是に掲げ、2013年に設立した出版社の鉄筆は、ロランの小説『ピエールとリュース』(渡辺淳訳)の新版刊行を記念して、同書の感想文コンクールを開催、原稿を募集している。 優秀作品には鉄筆社特製の図書カードを進呈する(…

European Movement(スイス)が「戦いを超えて」に言及

国際組織「European Movement」スイス支部が、ブログでロランの論説「戦いを超えて」を紹介した。 第一次世界大戦当時、スイスにいたロランは、同地の新聞「ジュルナル・ド・ジュネーヴ」紙に戦争に反対する一連の論説を発表した。ブログでは1914年9月…

大英図書館がジャン・クリストフの草稿を公開

大英図書館がブログでロマン・ロランを取り上げている。 Playwright, peacemaker, polymath: Romain Rolland (1866-1944) ロランの生涯を簡単に振り返るとともに、ジャン・クリストフの冒頭に置かれた 「いずれの国の人たるを問わず、 苦しみ、闘い、ついに…

ロマン・ロラン自筆書簡【13】サン=プリ家⑤

痛みを分かつ あなたとともに 今は亡き人(ずっと心の中にいる)に 語りかけております フランスの作家ロマン・ロランの自筆書簡である。1921年1月2日付。愛弟子ジャン・ド・サン=プリの母に宛てたもの。ジャンは1919年2月18日、スペイン風邪…

ロマン・ロラン自筆書簡【12】サン=プリ家④

友人の仲を取り持つ 人が孤立するのは 決して喜びからではありません。 誇りがあるから、 そうせざるを得ないから孤独になるのです フランスの作家ロマン・ロランの自筆書簡である。1922年2月19日付。愛弟子ジャン・ド・サン=プリの弟であるピエール…

ロマン・ロラン自筆書簡【11】1911年2月13日付

ただ強くあること 芸術家は芸術のことばかり話していてはいけません。 彼の内面生活はそれで飽和してしまいます。 自分自身を更新するために、 自分の外に踏み出さなければならないのです。 フランスの作家ロマン・ロランの自筆書簡である。1911年2月1…

1月30日 ロラン研究所が読書会

ロマン・ロラン研究所(京都)は1月29日のロラン誕生日を祝して、ロマン・ロランセミナー<読書会>を開催する。 日時:1月30日(土)午後2時~4時 会場:ロマン・ロラン研究所(京都市左京区銀閣寺前町32) テーマ:『ロマン・ロラン伝』 ヴェズ…

アンリ・マシス自筆書簡【1】

ロマン・ロランの敵手 R・ロラン氏のものを再読する必要もありましたが、 私にはその勇気がありませんでした フランスの評論家アンリ・マシス(1886~1970)の自筆書簡である。いつ・誰に宛てて書かれたものかは不明。具体的な事情は分からないが、…