ロマン・ロランと生きる

フランスの作家ロマン・ロラン(1866~1944)に関する情報を発信するブログです。戦中・戦後の混乱期に幼年時代を過ごした人々の間では、ロランは必読書だったそうです。人生の師と仰ぐ人も少なくありません。現代の若者にはあまり読まれていないようですが、ロランと同じ精神の家系に属している人は少なからずいるはず。本ブログがロランの精神的兄弟たちを結び付ける場になれば幸いです。

2015-11-01から1ヶ月間の記事一覧

ロマン・ロラン著『第九交響曲』自筆献辞入り

ベートーヴェンの「全書」 日常の苦しい闘いを強いられていた時、 ベートーヴェンはその交響曲という騎兵隊のなかで 私を鍛えてくれた隊長であった。 (みすず書房『ロマン・ロラン全集【25】』所収 「第九交響曲」蛯原徳夫・北沢方邦訳 P9) 本書はフラ…

ロマン・ロラン自筆書簡【10】ソ連とのつながり

人間共和の実現を夢見て コラはソビエト連邦で有名になりました。 フランスの作家ロマン・ロランの自筆書簡である。1936年6月17日付。生まれ故郷クラムシー在住の編集者ヴィロワン・グレ(Viloin-Goulet)に宛てたもの。自らの小説『コラ・ブルニョン…