ロマン・ロランと生きる

フランスの作家ロマン・ロラン(1866~1944)に関する情報を発信するブログです。戦中・戦後の混乱期に幼年時代を過ごした人々の間では、ロランは必読書だったそうです。人生の師と仰ぐ人も少なくありません。現代の若者にはあまり読まれていないようですが、ロランと同じ精神の家系に属している人は少なからずいるはず。本ブログがロランの精神的兄弟たちを結び付ける場になれば幸いです。

2016-02-01から1ヶ月間の記事一覧

『ピエールとリュース』の感想文コンクール 原稿募集中

「魂に背く出版はしない」を社是に掲げ、2013年に設立した出版社の鉄筆は、ロランの小説『ピエールとリュース』(渡辺淳訳)の新版刊行を記念して、同書の感想文コンクールを開催、原稿を募集している。 優秀作品には鉄筆社特製の図書カードを進呈する(…

European Movement(スイス)が「戦いを超えて」に言及

国際組織「European Movement」スイス支部が、ブログでロランの論説「戦いを超えて」を紹介した。 第一次世界大戦当時、スイスにいたロランは、同地の新聞「ジュルナル・ド・ジュネーヴ」紙に戦争に反対する一連の論説を発表した。ブログでは1914年9月…

大英図書館がジャン・クリストフの草稿を公開

大英図書館がブログでロマン・ロランを取り上げている。 Playwright, peacemaker, polymath: Romain Rolland (1866-1944) ロランの生涯を簡単に振り返るとともに、ジャン・クリストフの冒頭に置かれた 「いずれの国の人たるを問わず、 苦しみ、闘い、ついに…

ロマン・ロラン自筆書簡【13】サン=プリ家⑤

痛みを分かつ あなたとともに 今は亡き人(ずっと心の中にいる)に 語りかけております フランスの作家ロマン・ロランの自筆書簡である。1921年1月2日付。愛弟子ジャン・ド・サン=プリの母に宛てたもの。ジャンは1919年2月18日、スペイン風邪…

ロマン・ロラン自筆書簡【12】サン=プリ家④

友人の仲を取り持つ 人が孤立するのは 決して喜びからではありません。 誇りがあるから、 そうせざるを得ないから孤独になるのです フランスの作家ロマン・ロランの自筆書簡である。1922年2月19日付。愛弟子ジャン・ド・サン=プリの弟であるピエール…