ロマン・ロランと生きる

フランスの作家ロマン・ロラン(1866~1944)に関する情報を発信するブログです。戦中・戦後の混乱期に幼年時代を過ごした人々の間では、ロランは必読書だったそうです。人生の師と仰ぐ人も少なくありません。現代の若者にはあまり読まれていないようですが、ロランと同じ精神の家系に属している人は少なからずいるはず。本ブログがロランの精神的兄弟たちを結び付ける場になれば幸いです。

European Movement(スイス)が「戦いを超えて」に言及



第一次世界大戦当時、スイスにいたロランは、同地の新聞「ジュルナル・ド・ジュネーヴ」紙に戦争に反対する一連の論説を発表した。ブログでは1914年9月15日号の同紙に掲載された「戦いを超えて」を取り上げ、多様性を受容するスイスは欧州にとって高貴な模範であるというロランの期待を紹介している。

執筆者のフェリックス・ブラン(Felix Brun)氏は「1944年に没して以降、ロマン・ロランはどんどん忘れられ、今ではめったに読まれない」と書いて記事をしめた。生誕150周年の今年、様々な機会にロランが取り上げられ、見直されることを望む。