2016-02-16 ロマン・ロラン自筆書簡【13】サン=プリ家⑤ 自筆 Autographe #ノンフィクション、エッセイ 痛みを分かつ あなたとともに 今は亡き人(ずっと心の中にいる)に 語りかけております フランスの作家ロマン・ロランの自筆書簡である。1921年1月2日付。愛弟子ジャン・ド・サン=プリの母に宛てたもの。ジャンは1919年2月18日、スペイン風邪により22歳の若さで世を去った。それから約2年。第一次世界大戦は終結したものの、癒えない悲しみは続いた。 【意訳】 私たちのように、大切な人の素晴らしい思い出と 悲しい思い出を抱えている者にとって、日々は憂鬱です。 しかし、私はいつもあなたと同じ気持ちでおりますし、 あなたとともに今は亡き人(ずっと心の中にいる)に 語りかけております。どうぞご自愛ください(後略)