ロマン・ロランと生きる

フランスの作家ロマン・ロラン(1866~1944)に関する情報を発信するブログです。戦中・戦後の混乱期に幼年時代を過ごした人々の間では、ロランは必読書だったそうです。人生の師と仰ぐ人も少なくありません。現代の若者にはあまり読まれていないようですが、ロランと同じ精神の家系に属している人は少なからずいるはず。本ブログがロランの精神的兄弟たちを結び付ける場になれば幸いです。

評伝・研究書

P・J・ジューヴ著『生きているロマン・ロラン』アルコス宛 献辞入り

偉大な友に捧げる讃歌 素晴らしい人生は、 生命の炎が燃え続ける限り学ぶことであり、 格闘するすべての魂や、 勇気・希望を鼓舞することである 本書はフランスの詩人ピエール・ジャン・ジューヴの評伝『生きているロマン・ロラン(Romain Rolland vivant 19…

蜷川譲編著『ロマン・ロラン讃歌』こぶし書房

人生の道づれへのオマージュ 「ロマン・ロランがなしとげた最高の偉業は 人と人とを、心と心を結びつけたことである」 (宮本正清の言葉 P233) 本書はロマン・ロラン協会にゆかりの21人が綴った、ロランへのオマージュである(目次はこちら)。人生を…

『写真集 ロマン・ロラン』みすず書房

未発表資料含む貴重な写真で生涯たどる 未亡人たちの涙よりは、 馬鹿ものの嘲笑を 背後から浴びるほうがましである (第一次大戦時・P96) みすず書房『ロマン・ロラン全集』(第二次・全35巻)の別巻として出版された『写真集 ロマン・ロラン』は、ロ…

図録『ロマン・ロラン展』読売新聞社

〝欧州の良心〟の生涯をたどる 勇気をおもちなさい、 そして人類が更新されつつあり、 大きな任務が山ほどある 悲劇的な時代に生きていることを、 幸福としてください (ある日本人宛のロランの手紙から P4) 『ロマン・ロラン展』は、〝欧州の良心〟と讃…

シュライヘア著/片山敏彦訳『マルヴィーダ・フォン・マイゼンブーク』みすず書房

賢者の魂を宿した女性の生涯 マルヴィーダは最も広い意味で深く宗教的な性質の人であった。 自然の美しさと、最も純粋な、最高の成果における芸術と、 愛や友情からのいろいろな啓示は彼女の心を敬虔にした。 彼女の晩年の日記に次のようなことばを私たちは…