ロマン・ロランと生きる

フランスの作家ロマン・ロラン(1866~1944)に関する情報を発信するブログです。戦中・戦後の混乱期に幼年時代を過ごした人々の間では、ロランは必読書だったそうです。人生の師と仰ぐ人も少なくありません。現代の若者にはあまり読まれていないようですが、ロランと同じ精神の家系に属している人は少なからずいるはず。本ブログがロランの精神的兄弟たちを結び付ける場になれば幸いです。

2015-10-01から1日間の記事一覧

ロマン・ロラン自筆書簡【3】

人類の未来への危惧 政治的にも社会的にも、 本当の世界の歴史とは 人類の進化の歴史なのです 1925年4月22日に書かれたロマン・ロラン自筆の手紙である。歴史家のマルセル・ベカス※に宛てたもので発信地はスイスのヴィルヌーヴ。ベカスがロランに送っ…

ロマン・ロラン自筆書簡【2】

生涯にわたる青年期の体験 ローマの影響は 私の全作品におよんでいる 1925年7月1日、某氏宛に書かれたロマン・ロラン自筆の手紙である。ロランは1889~1891年までイタリア・ローマに留学したが、その際に啓発を受けて書かれた論文等のリストを…

ロマン・ロラン自筆書簡【1】

若きジャーナリストへの手紙 私の行動と作品こそ 非難に対する唯一の答えだ 1930年4月22日に書かれたロマン・ロラン自筆の手紙である。若きジャーナリスト Georges Altman に宛てたもの。 「私は15年前から、 辛辣に批判されようと知らん顔をするこ…