ロマン・ロランと生きる

フランスの作家ロマン・ロラン(1866~1944)に関する情報を発信するブログです。戦中・戦後の混乱期に幼年時代を過ごした人々の間では、ロランは必読書だったそうです。人生の師と仰ぐ人も少なくありません。現代の若者にはあまり読まれていないようですが、ロランと同じ精神の家系に属している人は少なからずいるはず。本ブログがロランの精神的兄弟たちを結び付ける場になれば幸いです。

2015-09-21から1日間の記事一覧

南大路振一訳『ロラン=マルヴィーダ往復書簡』みすず書房

世代も性別も国籍も超えた魂の交流 あなたは若いのです。 戦いは必ずやって来るでしょう。 人生は高貴な魂をもって前進する者には 戦いを免除しません (ロラン宛のマルヴィーダの手紙から P56) 『ロラン=マルヴィーダ往復書簡』は、フランスの作家ロマ…

ロマン・ロラン著 『ベートーヴェンの生涯』

生きる勇気が湧いてくる一冊 彼は自己に課せられていると感じた義務について しばしば語っている、それは自己の芸術を通じて 「不幸な人類のため」「未来の人類のため」に働き、 人類に善行をいたし、人類に勇気を鼓舞し、 その眠りを揺り覚まし、その卑怯さ…

はじめに

ロランを人生の道づれに選んだ、 あるいはこれから選ぶだろう精神的兄弟たちに フランスの作家ロマン・ロラン(1866~1944)に関する情報を発信するブログです。戦中・戦後の混乱期に幼年時代を過ごした人々の間では、ロランは必読書だったそうです…

『ロマン・ロラン全集【41】書簡9 精神の独立』みすず書房

師弟の薫陶 きみはけっして苦しみに事欠かないだろう! 一年の最初の数ヵ月は冬のうちもっとも厳しい。 しかし春はすぐそこにある。 きみは春をわがものとするだろう! (ロラン 1934年11月23日付 P298) みすず書房『ロマン・ロラン全集』の第…

『ロマン・ロラン全集【19】エセーⅡ』みすず書房

政治と芸術のエセー 人生は進歩のための、 前進のための絶えざる闘いです(P68) みすず書房『ロマン・ロラン全集』の第19巻はエセーⅡとして、政治論Ⅱ(1935~1944)と芸術論(1891~1940)を収める。具体的な収録内容は次の通り。 【…

『ロマン・ロラン全集【26】日記Ⅰ』みすず書房

若き日の日記と記録 自分がもはや誰かの生徒でなくなり、 他人の思想ではもはや満足できず、 自由に、完全に自己であろうと欲するときには、 理解されなくても不平を言ってはならない(中略) 行動したまえ、君の内部にまどろんでいる世界を実現したまえ。 …